肌の構造

 

表皮の細胞は一番下にある基底層で生まれ、その後、形や性質を変えながら上へ上へと押し上げられていきます。そして、一番上の角質層で、水分の蒸散を防ぐバリアとなります。この過程を角化[かくか]といい、角化によって細胞が生まれ変わることを表皮の新陳代謝(ターンオーバー)といいます。

 

 

細胞が基底層で生まれ、顆粒層の上層まで移動するのに約14日間、更に角質細胞は、角質層内で約14日間かけて移動し、約28日間で最終的にアカとなってはがれ落ちます。

 

 

 

肌の表面には、よく見ると細かな凸凹があります。この凸凹は産毛[うぶげ]が生えている毛穴(毛孔[もうこう])や、網目のように走っている「皮溝[ひこう]」とよばれる細かな溝によるものです。この皮溝に囲まれた部分は「皮丘[ひきゅう]」と呼ばれ、ひし形や三角形をして、丘のように盛りあがってふっくらしています。皮丘には汗の出る穴(汗孔[かんこう])があります。

 

 


「キメが細かい」と表現される肌は、皮丘の大きさが細かく、均一な三角形でふっくらとしています。キメが細かい肌の表面では、光が乱反射して紗[しゃ]がかかったような状態になり、美しく見えるのです。

 

 

皮膚のうるおいを保つ役割は角質層が担っています。角質層は、外部刺激を防御するのと同時に、皮膚内部の水分を逃さないように一定に保っており、これをバリア機能と呼んでいます。

 

角質層がこれらの機能を発揮するためには、角質細胞の形が良く(六角形)、NMFが充分にあることや細胞間脂質の構造がしっかりとしていること、角質細胞膜が正常に形成されることが重要です。

 

 

真皮は、主にコラーゲン線維(膠原線維)、エラスチン線維(弾力線維)といった線維と、ヒアルロン酸などの基質でできています。

 

肌の状態のピークは20歳頃といわれています。しかし、人によっては皮脂の過剰な分泌によりニキビができやすい年頃でもあります。

 

25歳は肌の曲がり角といわれますが、肌の老化はそれ以前から始まっています。また、肌が衰える大きな原因として紫外線があげられます。

 

紫外線は、メラニンの生成を促したり、コラーゲンなどの減少を起こし、肌の透明感やハリを損わせていきます。その他、肌の加齢変化の原因としては女性ホルモンの影響もあります。

 


ただし、お手入れの状況等により、肌の状態は人により大きく異なってきます。

 

この真皮成分は真皮にある線維芽細胞でつくられます。線維であるコラーゲンやエラスチンが皮膚を支え、基質であるヒアルロン酸が真皮内の水分量を一定に保ってハリや弾力を生み出しています。

 

 

女性は生理が始まる1週間ぐらい前になると、ニキビや吹き出物ができやすくなります。また、化粧のりが悪くなったり、シミが濃くなったりするなど肌のトラブルも多くなります。

これは月経前症候群PMS)と呼ばれ、女性ホルモンのバランスが乱れるために起こります。この時期の肌は敏感な状態にあり注意が必要です。

 

 

 

プロのエステセラピストによるマッサージは心理的に心地よく感じ、リラクゼーション効果に優れていることが知られています。

 

 

エステティックマッサージを施すと、心地よさがリラクゼーション効果を生み、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増えることがわかっています。

 

 

エストロゲンは皮膚を美しくする働きがあり、エステティックマッサージにはからだの内側からも肌を美しくする効果があると考えられています。